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                   『 腰痛について 』


 腰痛の原因には、変形性腰椎症、腰椎分離症、腰椎椎間板症、骨粗鬆症等、様々な病気が挙げられますが、いずれの病気もX線検査等でわかる骨の変形のみでは痛みは出現しません。つまりそのような変化は以前より少しずつあり、そこに運動、転倒などの何らかの要因が加わって痛みを生じます。

 腰痛は、その段階によって治療が異なってきますが、段階が違っていても慢性化すると、そこから生じた腰痛が新たな腰痛の原因になってしまい悪循環を繰り返すことが多いようです。たとえば腰痛で日常生活が制限されると安静を余儀なくされ、腰を支える筋力も衰えてしまいます。この状態でたとえ腰痛がよくなったとしても、また以前と同じ生活に戻れば衰えた腰にとっては重労働となり、また腰痛が発生します。
腰痛が慢性化している方は、このような悪循環を断ち切り、そうならないようにすることが大切です。

 腰痛の起こり始めを急性期といいますが、この時期の最も大切なことは一日も早く痛みを軽くすることです。それには安静が最も大切ですが、それができない人には消炎鎮痛薬の内服や注射などを行います。
そうして痛みが少しずつ軽くなってくれば回復前期に入ります。腰痛体操などの運動を少しずつ開始して安静後の筋力の低下の回復をはかります。しかし、この時期は少し無理をすると再び痛みが再発し、悪循環となり慢性化するので注意が必要です。
回復前期は再発に気をつけながら日常最低限の生活から少しずつそれを向上させていくことが大切です。

 次に回復後期に入ります。この時期は運動訓練を次第にレベルアップする時期です。ウォーキングや軽いジョギング、ストレッチなどを行い、さらに腰の支持力を増し安定性を高めていきます。このような過程をたどることにより腰痛は再発しにくくなり、最終目標である日常生活に復帰する時期が訪れます。
また日常生活の中で腰痛を起こさないようにすることも大切です。
重要なのは、@同じ姿勢を長く保たない A同じ動作を何回も繰り返さない、ということです。
同一姿勢の保持は長くても20分以内にしましょう。また、立ち続ける場合は、足台などを用いて足の位置を定期的に変えたり、時々、腰を丸くしてしゃがむなどのインターバルをとる。座り仕事の場合はクッションを利用して腰の曲がりを変えたり、時々立って背伸びをすることがよいでしょう。
これらのことは意識しなくてはできませんので、とにかく意識して悪い姿勢と良い姿勢に気づくことが重要です。
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