済生会病院 TOP病気の知識 TOP 産婦人科安全で楽しい出産のために(その1)安全で楽しい出産のために(その3)


Copyright (C) 2004 Saiseikai Hyogoken Hospital All Rights Reserved.
              〜 安全で楽しい出産のために 〜

        『 (その2) 妊娠中の嗜好品、旅行、スポーツについて



 いつの時代も出産における <安全性> は重要な課題ですが、今日では <快適性><充実性> も安全性と肩を並べる目標として求められるようになってきています。
そこで、今回は妊娠を機にある程度制限が必要となることが多い嗜好品、旅行、スポーツについてお話します。

@ 嗜好品
※ 喫煙:早産や低出生体重児などのリスクが高くなり、母体・胎児に悪影響があるのは明らかです。できるかぎり
  早期の禁煙を勧めます。

※ 飲酒:習慣的に大量飲酒しないかぎり胎児に影響を起こす可能性は低いと考えられますが、慢性アルコール
  依存症の妊婦から胎児アルコール症候群(成長障害、顔面異常、中枢神経障害)の児が生まれることが知ら
  れています。できるかぎり飲酒は控えたほうが良いでしょう。

※ カフェイン:多量の摂取では、催奇形性が指摘されています。1日300mg以下にするのが望ましいとされていま
  す。ただし、コーヒー、紅茶などにはストレスを和らげる作用もあり、1日1?2杯であれば問題ないと考えられま
  す。


A 旅行
 妊娠中の旅行は気分転換にもなり、時期を選べばさしつかえないといえます。しかし、つわりの強い時や切迫流早産の徴候がある場合には避けるべきです。また、妊娠初期には流産の頻度が高く、妊娠末期では分娩がいつ開始するかわからないので、避けた方が良いでしょう。
旅行する場合には、混雑した乗り物や振動の激しいものは避け、十分に休息がとれるようなゆったりとしたスケジュールをたて、衣服や靴も慣れたものを着用する事が大切です。
温泉などは通常の入浴方法であれば特に問題はないと言えます。
海外旅行については、言語、習慣、医療体制などの違いを考慮し、十分な準備が必要です。また、航空会社によっては搭乗の際に、妊娠週数の制限や証明書を必要とする事もあるので確認して下さい。

B スポーツ
 マタニティスポーツの目的は、運動不足の解消、肥満予防、気分転換、体力の維持、持久力の獲得、不定愁訴の改善などであり妊娠期間を快適に健やかに過ごすために行われるものです。これらは母児にとって安全性が高く、全身を動かす有酸素運動であり、楽しく長続きするものでなければなりません。従って母体に何らかの産科的異常(切迫流早産など)がある場合は、行ってはいけません。
一般に、瞬発性を要するもの、危険を伴うもの、競技性のあるものは避けるべきで、好ましい運動種目としては水泳、エアロビクス、ジョギング、ウオーキング、ヨガなどがあります。開始時期は安定期とされる妊娠15週以降で、実施時間の目安は約1時間程度が適当です。
実際には、医師と相談のうえ、自分に適したものを、専門の施設、指導員のもとで行うのが良いでしょう。

 快適で充実した妊娠生活をおくるためには嗜好品、旅行、スポーツなどを時期や方法、量や種類を十分に考えた上で取り入れていくことが大切です。
ご不明な点はご自身で判断されるのでは無く、気軽に産婦人科外来にてご相談下さい。


済生会病院 TOP病気の知識 TOP 産婦人科安全で楽しい出産のために(その1)安全で楽しい出産のために(その3)